あれ、アレ～、あれれ？？・・・何も無い・・・・
お～い、オ～イ、お～い？？・・誰も居ない・・・
う～ん、ウ～ン、う～ん？・・？？？？

・・僕の名前は「ボッチ」、、、
今はそれしか思い出せない、、、

何故僕はここに居るんだろう？
どうしてここには何もないんだろう？
目に見えるのは真っ黒な景色、、、
そしてここには何も無い、、、

何も無い？・・・・無いかな？？
いや違う、、ここには僕が居る

ひとりぼっちの僕が居る、、、、

この場所には、何も無い・・・・
だけど、ここには僕が居る・・・・
う～ん、ウ～ン、う～ん・・・

そうだ、そうだ、そうだ、
僕には絵が描ける。

心のキャンバスを開いて、絵を描こう
今の思いを絵にしよう・・・

・・そうだ、僕には絵が描ける・・・・

僕は心のキャンバスを開いて絵を描いた・・・
今、僕が一番望んでいるいる事を描いた・・・
どれだけの時間がたっただろう？・・・
どれだけの思いを描いただろう？・・・

あれ？アレ？あれれ～？
僕の描いた彩（いろどり）が浮かび上がってきた・・・
彩と一緒に飛び出してきた！！！

僕が今一番望んでいた事が・・・・
僕の最初の友達が・・飛び出してきたんだよ！

これで僕はもうひとりじゃないよ

そうだ友達に名前をつけよう。
僕は彼女に「アミ―」と名付けた。

「こんにちは、アミ―・・」

僕には友達が出来た・・
アミ―という優しい友達ができた・・

・・けどここはとても暗い・・・
・・そして何も無い・・・

そうだ、そうだ、そうだ！僕には絵が描ける！

ここを抜け出す入口を描こう。。。
暗くて、何も無い世界から抜け出すトンネルを描こう。
・・・新しい世界につながる入口を・・・

さぁ～アミ―、一緒に行こうよ・・・・

トンネルの先の新しい世界へ・・・・

僕はトンネルを抜けて新しい世界へやってきた・・
・・友達のアミ―と一緒にやってきた・・・

新しい世界は真っ白だ・・・・

あれ？アレ？あれれ～？？？
・・この世界も何も無い・・・
ただ、ただ、真っ白だ、
どこまでも、どこまでも真っ白だ・・・

う～ん、ウ～ン、う～ん。。
そうだ、そうだ、そうだ、僕には絵が描ける！

「そうだ僕には絵が描ける」

僕は新しい世界へ彩を与えることにした・・・
心のキャンバスと自分の彩を使って・・・
・・・僕は描いた・・・

君なら、何を描く？？？

僕は最初に、一緒に居てくれる友達を描いた・・・
次に新しい世界への入り口を描いた・・・
・・・そして何も無い白い世界へやってきた・・・

君なら、何を描く？？？

僕は気持ちの良い場所を描く事にした・・・
僕は描いた、描いた、描いた、、
自分の彩を使って・・・・僕は描いた・・
ただ、ただ、ひたすら僕は描いた。

あれ？アレ？あれれ～？？？
なんだかボッチの体から彩が抜けていく？？？
あれれ～？なんだか少し霞んで見える？？

新しい真っ白な世界に、ボッチは描いた・・自分の思いを・・・
・・・自分の持つ全ての彩を使ってボッチは描いた・・・・

アミ―は見つめた・・・ボッチのことを・・・
悲しみが止まらない・・・止めることが出来ない・・・

大丈夫だよ、アミ―・・・・
君を一人になんかさせないよ・・・

ボッチは最後の彩を使って、思いを描いた・・・・

「大丈夫だよ、アミ―」

「大丈夫だよ、アミ―。」
だって、ボッチに彩を与えているのは僕だから・・・
今すぐ、ボッチに沢山の彩を入れるよ・・・

え？なんで彩の無い僕がボッチに彩を入れる事が出来るかだって？
・・・それは、とても簡単な質問だねアミ―。

だって、僕は多くの人の彩を少しずつ分けてもらっているからさ・・・

ありがとう、皆さん、僕に彩を分けてくれて、

、、ボッチに彩をくれて。。。

「良かったねアミ―」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Fin